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2015年1月 1日 (木)

年頭所感。

今年で自分は50歳になる。

 

人生五十年、とよく言われるが、調べたところ正しくは「人間五十年」。

織田信長が好んで謡ったという幸若舞(能・歌舞伎の原型)「敦盛」の一節「人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり」から来ている。

 

いずれにしても、だいたい100年ほど昔はそのあたりが寿命だったようなので、自分もその時代の人なら、そろそろお迎えがくる年齢になったわけだ。

 

厚生労働省の統計では、20147月時点での日本人男性の平均寿命は80.21歳だそうだ。

50歳ならあと30年あるとも言えるが、あと30年しかないとも言える。

それに、自分はあと30年も生きたくはない。

いいところあと20年生きれば、じゅうぶんだという気がする。

 

そもそも、人間はそんなに長生きすべきなのだろうか。

 

年を経るごとに、少子高齢化社会が進んでいる。

その原因はいろいろあると思うが、大きな理由は年寄りが死なないからだ。

 

先ほど、100年ほど昔は50歳ごろが寿命だったようだ、と書いたが、今から70年前の日本も、男性の平均寿命はだいたい50歳だった。

それは戦争があったからだが、自分が生まれた50年前、1965年でも、男の平均寿命は65歳くらいである。

それから10年ごとに5歳程度上昇してきているので、このままいけば2020年には85歳、2025年には90歳くらいになるのかもしれない。

 

しかし、そんな年寄りばかりの世の中で、本当にいいのだろうかと思う。

 

誰だって死にたくはないだろう。もちろん自分も同じだ。

けれど、物事には限度というものがあるはずだ。

いつまでも生きていられるからといって、生きていていいものだろうか。

 

歳を取れば、身体は衰える。若いころに普通だったことができなくなる。

家族や周りの人などに迷惑をかけることも出てくる。

それでも人は生き続けるべきなのかどうか。

 

そういう状態になったら、自ら消える、つまり死を選ぶべきだと思う。

自分は独身で子供もいないので、こう思うのかもしれないが、そうした節度が、今を生きる大人たちには必要だと思う。

 

もちろん、それは誰かに強制されるべきではない。

自分の意志で決めるべきだと思う。

 

まあ、そういうわけで、自分は残りの人生をあと20年と規定して、70歳になったら、世の中から消えるつもりでいる。

もちろん、そうなる前に事故とか病気で死んでしまうかもしれないが。

 

で、生きている間に何をやるかだが。

 

最近気がついたのだが、自分の優先順位としては、まずは音楽。その次が他の趣味。最後が仕事となっている。

 

いつからそういうふうになったのかは定かではないが、多分、3.11以降ではないかと自分ではにらんでいる。

 

自分は長年、編集とか文章を書く仕事をしてきたのだが、本当に情熱を持っていたのは、2011年に自費出版した本で最後だったと思う。

そこで自分が一番作りたい本を作ってしまったので、あとはどうでもいいのである。

 

とはいえ、働かずして食っていける身分とは程遠いので、今も仕事をしているし、今後も働かざるを得ないのだが、基本的には食っていければ仕事はなんでもいい。もちろん精神的、肉体的に、より楽でたくさん稼げる仕事のほうがいいが、昔と違って、仕事にそれ以外の何かを求めたりはしない。

ただ、自分が嫌だと思っているシステムに加担するような仕事だけはしたくない。

 

仕事はともかく、何か世のため人のためにできることを、とも思うが、しょせんは煩悩の多い怠け者なので、どうしても自分のことを優先させてしまう。

 

ただ、音楽については、頑張らないといけないと思う。

 

昨年末にはっぴいえんどの特番がテレビとラジオであり、それを見聞きして思ったのだが、彼らに限らず、自分が今までに与えてもらった恩恵は、音であれ言葉であれ、やっぱり返していかないといけない。

 

もちろん自分はアマチュアだし、技術的にも稚拙だが、それでも何か、伝えられるものはあると信じたい。

 

それが、一人でも二人でも、誰かに伝えられれば、それだけでも自分の生きた証になるのではないかと思う。

 

そんなことを、つらつら思う元旦。

今年も、よろしくお願いいたします。

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