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2014年12月15日 (月)

絶望は愚か者の結論である

衆議院選挙が終わった。

どのマスコミも「自民(あるいは与党)大勝」と報じている。
Facebookでは知り合いの人達が、投票率の低さ(戦後最低だそうだ)とともに、選挙結果を嘆いている。
日本はどうなってしまうのか、と。

しかし、自分は自分でも驚くほど、ネガティブな気持ちがない。
その理由の第一は、自民党は「勝った」わけではないからだ。

確かに自民は単独で衆議院の過半数を遥かに超えた。

しかし、公示前と比べると、5議席減らしている。
公明党は公示前プラス4議席なので、与党全体で言えばマイナス1議席。
前回と比べると「負けた」のだ。
ただ全体では相変わらずとてつもない勢力なので、そう見えないだけだ。

逆に共産党は公示前の8議席から13プラスで21議席。
民主党も前回より11議席プラスしている。
維新はマイナス1、次世代はマイナス17だ。
これはどういうことか?
簡単にいえば、「右」が負けて「左」が勝ったのである。
だいたい、投票率が下がれば下がるほど、
自民党のように組織票を持っている候補者が多い党が勝つと言われる。
その中で、共産党は野党第3党にまで躍進したわけだ。

おそらく次の選挙では、共産党はもっと勝つだろう。
なぜか。
今の日本の選挙はすでに階級闘争の段階に入っていることを
野党の中で共産党だけが自覚しているからだ。

落選して今日辞任を発表した民主党の海江田代表は、
今回の選挙で「豊かな中間層の復活」を訴えた。
しかし、それはもはや夢、絵空事だ。
今、この国にいるのは富裕層と貧困層、金持ちと貧乏人だけだ。
共産党は、それをはっきり言える唯一の党である。
この党は、吉良よし子参議院議員などによるブラック企業の追求でもわかるように、
明らかに「貧乏人の味方」を自任している。
しかし、まだ弱い。もっとはっきり宣言すると、さらに議席は増えるはずだ。
特に虐げられている若者は、こぞって共産党を支持するだろう。

なぜ今回、自民党がこれだけ票を得たかということを不思議がる人もいるだろうが
実はさして不思議ではない。
あれほど「カネ」疑惑で騒がれた小渕優子がトップ当選したが、
あんなことは昔から日本全国で当たり前のように起こっている。
前にも何度か書いたが、自分は東京9区の有権者である。
ここには菅原一秀という自民党候補がいて、今回もぶっちぎりで当選した。
この男は民主党政権時代、つまり自民が野党の時代には「反原発・反TPP」をお題目にしていたが、安倍晋三が首相に返り咲くとコロッと「原発再稼働・TPP推進」に変わった。それでも当選するのだ。
つまり日本の選挙民にとっては、政策は関係なく、「義理」とか「情」とか「つながり」が選択の基準になっているわけだ。
そういう旧来型の選挙民が厳然といる一方で、今回共産党に投票したような「政策支持」(これが当たり前だと思うが)の有権者もまた増えている。

おそらく今はまだ、日本人の多くは、自分たちが貧乏人であると認めたくないのだろう。
「まだ中流」だと思いたいのだろう。
しかし海江田代表ではないが、中流はもういない。
繰り返すが、いるのは金持ちと貧乏人だけだ。

それは来年春にはっきりすると思う。
つまり所得税を納める時期だ。
そこで多くの中小企業、自営業が倒産するはずだ。
今まで以上の不況がやってくる。

そのすぐあとで、統一地方選挙がある。
ここで自民・公明はまず間違いなく負けるだろう。
そのムードは国会・内閣にも波及する。
安倍内閣への国民の反発は強くなるはずだ。

そこで日本人が目覚めれば、日本は変わる。
そううまくいくかどうかは別だが、
その可能性もなくはない。

だから、自分は今回の選挙結果に、さして悲観はしない。
誰が言ったかは忘れたが、
「絶望は愚か者の結論である」のだ。

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