« ついに完成!『森田公一とトップギャラン メモリアル・ブック』 | トップページ | 『原発放浪記』を読む »

2011年10月 6日 (木)

『原発の闇を暴く』読了

 先日、ようやく図書館で借りた『原発の闇を暴く』(広瀬隆・明石昇二郎共著 集英社新書)を読み終えた。

 これは話題になっている本らしいが、本当にそれだけ多くの人が読んだとすると、それ自体がすごいことだと思う。
 何がすごいかというと、この本の第二章「原発事故の責任者たちを糾弾する」では、タイトル通り、福島第一原発の事故を引き起こし、さらに放射能による被害を拡大させた張本人たちが、実名で糾弾されているからだ。

 とりあえず名前を挙げてみよう。

関村直人(東京大学大学院工学研究科教授)
岡本孝司(東京大学大学院教授)
平岩外四(元・東京電力社長・会長 元・経団連会長)
米倉広昌(住友化学会長 現・経団連会長)
近藤駿介(原子力委員会委員長 東京大学大学院工学研究科OB)
斑目春樹(原子力安全委員会委員長 東京大学大学院工学研究科OB)
田中知(経産省・資源エネルギー庁原子力部会長 東京大学大学院工学研究科OB)
小宮山宏(三菱総合研究所理事長 前・東大総長 東電監査役)
石川迪夫(日本原子力技術協会最高顧問)→「原発作業員の被曝は百姓が泥をかぶるのと同じ」と発言
西山英彦(元・原子力安全・保安院審議官)
小山田修(原子力安全委員会委員 専門・原子炉構造工学)
久住静代(原子力安全委員会委員 専門・放射線影響学)→「20ミリシーベルト」の提案者
重松逸造(元・放射線影響研究所理事長)
長瀧重信(長崎大学名誉教授 元・放射線影響研究所理事長)
山下俊一(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科長 日本甲状腺学会理事長 福島県放射線健康リスク管理アドバイザー)
高村昇(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科教授 福島県放射線健康リスク管理アドバイザー)
神谷研二(広島大学原爆放射線医科学研究所所長 福島県放射線健康リスク管理アドバイザー)
諸葛宗男(東京大学公共政策大学院特任教授)
星正治(広島大学原爆放射線医科学研究所教授)
前川和彦(東京大学名誉教授 救急医学)
寺井隆幸(東京大学大学院工学系研究科教授)
松本義久(東京工業大学准教授)
奈良林直(北海道大学大学院工学研究科教授)
渡邉正己(薬学博士 京都大学原子炉実験所教授)
秋葉澄伯(鹿児島大学大学院医歯学総合研究所教授 公衆衛生学)
浦島充佳(東京慈恵医会医科大学准教授)
三橋紀夫(東京女子医科大学大学院教授 放射線腫瘍学)
米原英典(放射線医学総合研究所)
中村仁信(大阪大学名誉教授)
内田秀雄(元・原子力安全委員会委員長 故人)
松浦祥次郎(元・原子力安全委員会委員長)
田中俊一(元・原子力安全委員会委員長代理)
山路亨(NUMO=原子力発電環境整備機構理事長 元・東電役員)
鈴木篤之(日本原子力研究開発機構理事長 前・原子力安全委員会委員長)
並木育朗(原子力環境整備促進・資金管理センター理事長 元・東電役員)
古賀洋一(原子力環境整備促進・資金管理センター専務理事 元・経産省)
塩田修治(原子力環境整備促進・資金管理センター常務理事 元・関西電力)
浅井慎平(写真家)
佐々木康人(日本アイソトープ協会常務理事)
衣笠善博(東京工業大学名誉教授)→原発立地下の活断層をことごとく過小評価
小沢一郎(民主党国会議員 岩手四区)→自民党時代に原発政策を推進
渡部恒三(民主党国会議員 福島四区)→自民党時代に原発を福島に誘致
甘利明(自民党国会議員 元・経産大臣)→「エネルギー政策合同会議」委員長
細田博之(自民党国会議員 旧通産省出身)→「エネルギー政策合同会議」メンバー
西村康稔(自民党国会議員)→「エネルギー政策合同会議」メンバー
加納時男(自民党国会議員 東電顧問 元・東電副社長)→「エネルギー政策合同会議」参与

 ものすごい数である。自分も書き写していて、ほとほとくたびれた。

 この中には、すでによく知られている人間もいる。自分も、他の本やネット情報などで知っていた存在が少なからずいたが、それらの人物が「原子力ムラ」入りするに至る道筋までが、この二人の対談のなかで簡潔に紹介されている。

 それにしても、政治家や官僚の腐敗ぶりは、今に始まったことではないので驚かないが、学者の堕落ぶりというのはひどい。
 学者が世間の常識から外れた存在である、ということは、よく知られている。しかし、それにしても、「放射能はクヨクヨしている人に影響する」発言で有名になった山下俊一のように、人々の命を守るべき、医学系の学者たちが、自分の目先の金ほしさに、とんでもない発言を繰り返しているそのさまを、これだけ集めて紹介されると、唖然とする。これら学者たちは、東電や経産省、政治家たちと同じく、全員が刑事告発されるべき存在である。

 本書でも語られてるとおり、今すぐ原発を止めても、日本経済は十分回る。経済的にも人命への影響においても、百害あって一利なしの原発は、すぐに止めなければ、日本はあらゆる意味で世界から孤立していくだろう。

 全国民必読の一冊である。E406c60c65


« ついに完成!『森田公一とトップギャラン メモリアル・ブック』 | トップページ | 『原発放浪記』を読む »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/577403/52924687

この記事へのトラックバック一覧です: 『原発の闇を暴く』読了:

« ついに完成!『森田公一とトップギャラン メモリアル・ブック』 | トップページ | 『原発放浪記』を読む »

フォト
無料ブログはココログ
2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック

ウェブページ